アルコール飲料、いわゆるお酒なのですが、普段お酒は飲まれますか?
風呂上がりの1杯、仕事上がりにみんなで飲むお酒、家族、友人、パートナーと飲むお酒は格別ですよね♪
その中でも、お酒をたくさん飲まれる方、少量しか飲めない方、全く飲めない方様々だと思います。
良く聞く話の中で、お酒を飲み過ぎると、「体調が悪くなる」だったり「健康リスクが高まり色んな病気にかかるよ」など、健康面で心配されることが多いですね・・・
確かに、大量に飲むと健康リスクは上がります。
この記事では
- 飲酒による健康リスクについて
- お酒の「少量」「大量」とはどれくらいなのか
- 男性と女性で健康リスクが異なる
この点を詳しく解説しています!
まずは、飲酒による健康リスクについてみていきましょう。
飲酒は健康リスクを高める?
飲酒は健康リスクを高めると考えられていますが、必ずしもそうとは限りません!
なぜかというと、お酒を飲まない人に比べて、少量のお酒を飲む人の方が虚血性心疾患や脳梗塞、2型糖尿病などのリスクが低いというデータがあるのです!
このように、アルコールは「少量」ならば、気持ちをリラックスさせるほか、循環器疾患の予防やHDLコレステロールを増加させるなどの利点があります♪
しかし、「大量」に飲み続ければ、運動機能の麻痺や意識障害の原因になるだけではなく、多くの病気の発症リスクを高めることは間違いありません・・・
お酒は少量の場合に限り、「百薬の長」になるかもしれませんが、果たしてどの程度が少量、もしくは大量なのでしょうか?
適度な飲酒量とは?
通常のアルコール代謝機能を持つ人で、適度な飲酒量は、純アルコールで1日平均20g程度とされています!
この数値は、日本人や欧米人を対象にした大規模な疫学研究から、アルコール消費量と総死亡率の関係を検討し、それを根拠に割り出されたものです。
飲酒量を純アルコールに換算して分かりやすく表示する方法が多くの国で行われています。その基準となるのが、「standard drink(基準飲酒量またはドリンク)」で、各国で定められています[1]。例えば、米国では1ドリンクは14gのアルコールで、これはビール小ビン1本の量です。オーストラリア、ニュージーランドは10g、デンマークは12g、英国は8gです。
わが国では、従来、基準飲酒量として「単位」を使用してきました。1単位はおよそ日本酒1合に相当し、約20gのアルコール量です。
ちなみに、20gとは
- ビール中ビン1本(500ml)
- 日本酒1合(180ml)
- チューハイ(7%)350ml
- ウイスキーのダブル1杯
に相当します!
出典:Holman CD, English DR, Milne E et al. MJA 164: 141-145, 1996.
肝臓に運ばれたアルコールは、まずADH(アルコール脱水素酵素)によって分解され、アセトアルデヒドに変化します!
アセトアルデヒドはALDH(アルデヒド脱水素酵素)によって無害な酢酸に分解され、血液を通して全身に運ばれ、最後は炭酸ガスと水に分解されて身体から出ていってくれるのです♪
アセトアルデヒドの分解が遅い体質のひとは、少量の飲酒でフラッシング反応(顔が赤くなる。吐き気がする。動悸がする。眠くなる。)を起こし、比較的少ない量の飲酒で二日酔いも起こします。
通常、1時間に代謝処理されるアルコール量は、体重1kgあたり0.1gと言われています!
そのため、お酒の飲み過ぎは、代謝処理しきれず、やはり身体に悪いという事になりますので、飲み過ぎには十分注意しましょう!
男性と女性で健康リスクが異なる
血液中のアルコール消失(分解)速度は個人差が非常に大きいため、消失速度の平均値は男性で約1時間に9g、女性で約1時間に6.5gと報告する研究結果もあります!
血中のアルコール消失(分解)速度は個人差が非常に大きいことが知られています。私どもの実験結果によると、消失速度の平均値は男性でおよそ1時間に9g、女性で6.5g程度です[2]。
体重と同様に、肝臓自体が大きいとアルコールの分解は速くなります。
また、アルコールは脂肪に溶けにくい性質を持っているため、男性と比較して体脂肪量が多い女性は、血中アルコール濃度が高くなりやすいともいわれているのです!
こうした理由から、女性の飲酒量は男性に比べて少なくすることが推奨され、諸外国のガイドラインなどから、男性の50~65%程度が適当とされているのです。
まとめ
今回は、飲酒は身体に良いのかという点にピックアップしました!
やはり、大量に飲むのは身体に悪いようですね・・・
少量ならば、「百薬の長」となりうるという事です。
なので、お酒は大量に飲むのではなく、ビール中ビン1本(500ml)程度に抑えて飲むようにしましょう!
もちろんお酒は20歳になってから飲んでくださいね!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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