現在数多くの感染症が確認されている中、特に気を付けてほしい感染症を7つ厳選しました。
今回ご紹介する感染症は、あまり重要視されていないけど実は、あなたにいつ感染してもおかしくない!
という感染症のご紹介です。
- 麻しん(はしか)
- 風しん
- おたふくかぜ
- 結核
- マイコプラズマ肺炎
- HIV・AIDS(エイズ)
- 梅毒
についての感染ルート、潜伏期間、症状、予防の仕方などを解説しています。
麻しんはワクチンで予防する
麻しんは、はしかとも言い、麻疹ウィルスが原因で発病します。
感染後は、10〜12日の潜伏期間を経て発病します。
典型的な症状は、38度前後の発熱、倦怠感、せきや鼻水、喉の痛みなのです。
目の結膜の充血も見られ、数日後熱は39度前後となり、その後、赤い発疹が全身に広がります。
重大な合併症として、肺炎と脳炎があり、死亡することもあるため、ワクチン接種で予防することが重要です。
大人も注意したい風しん
風しんと聞くと、子供が主にかかっているイメージですが、大人もかかる可能性はあります。
なので大人も注意したい感染症なのです。
風しんは、風しんウィルスの感染によって発病します。
2〜3週間の潜伏期間を経て、発病し15〜30%は症状が現れない不顕性感染ですが、他人に感染させる危険があり要注意です!
最近では、大人の患者数が多く、特に注意したいのが、妊婦への感染です。
風しんにかかったことがあいまいな方、ワクチン接種をしたことがない妊娠を予定している女性やその家族は、風疹の免疫の有無を確認し、免疫がない場合には、妊娠前に風しんワクチンの予防接種を受けておくことが大切です!
おたふくかぜは合併症に気をつけよう
おたふくかぜは流行性耳下腺炎またはムンプスともいいます!
30〜40%は、症状が現れない、不顕性感染で済みます。
代表的な症状は、片側または両側の耳と、顎の下あたりの腫れや痛み、発熱や頭痛、倦怠感などです。
ムンプスウィルスは、無菌性髄膜炎、脳炎、難聴、精巣炎や卵巣炎、髄炎などの合併症を引き起こし、後遺症が起こる可能性もあるため、注意が必要です!
上気道を介して飛沫感染し潜伏期は2~3週間で、両側又は片側の耳下腺が腫脹し、ものを噛むときに顎に痛みを訴えることが多い。このとき数日の発熱を伴うものが多い。耳下腺腫脹は有痛性で、境界不鮮明な柔らかい腫脹が耳朶を中心として起こる。他の唾液腺の腫脹をみることもある。耳下腺開口部の発赤が認められるが、膿汁の排泄はない。合併症としては、髄膜炎、脳炎、膵炎、難聴などがあり、その他成人男性には睾丸炎、成人女子には卵巣炎がみられることがある。
予防にはワクチン接種が有効です。
免疫の働きが低下しているときは結核に注意
結核は、結核菌の感染により、肺や体のいろいろな臓器に炎症が起こる病気のことです。
結核は、昔の病気だと誤解されてしまいがちですが、2017年現在でも、年間約2000人以上が結核で命を落としており、決して過去の病気ではありません!
平成30年の結核による死亡数は2,204人(概数)で、前年の2,306人に比べ102人減少している。死因順位は30位で前年と同順位だが、死亡率(人口10万対)は1.9から1.8に減少している。
菌を吸い込んで感染したからといって、必ず発病するとは限らず、菌を持ち続けることも多くあります。
むしろ、発病しない方が圧倒的多数です!
ところが、免疫力が低下している、高齢者、糖尿病の持病がある人、人工透析治療を受けている人などは、免疫の働きが弱く、感染しすぐに発病する、あるいは過去に感染して体内に潜んでいた菌が活発になり、発病するなどの危険性が高くなります。
抗がん剤やステロイド剤を服用している人も、免疫力が低下しているため危険です。
また、喫煙者も非喫煙者より、発病の危険が2倍高いと言われています。
これを機に禁煙もおすすめです。

発病すると、微熱や咳が慢性的に続き、進行すると血が混じった痰が出たりします。
倦怠感も強くなります。
発病したら周囲への感染を防ぐため、菌を排出している間は、隔離入院をして治療を行います。
3〜4種類の抗菌薬を服用しますが、薬の効かない耐性菌であると、治療が難しくなります。
3〜6ヶ月間は医師の指示に従い、しっかり薬の服用を続ける必要があります。
咳が長引く時はマイコプラズマ肺炎の可能性が!
マイコプラズマと言う病原体の感染で起こります。
年齢が進むにつれて、免疫がだんだんとできるため、患者の多くは子供や若い人が多いです。
発症すると、発熱や頭痛、だるさなどの症状があります。
咳が長引くのが特徴で、ほとんどは軽症で済みますが、肺炎を発症する事は稀ではなく、関節炎、心筋炎など、いろいろな合併症を引き起こすことがあります。
好発年齢は、6~12歳の小児であり、小児では発生頻度の高い感染症の一つである。潜伏期は2~3週間とされ、飛沫で感染する。異型肺炎像を呈することが多い。頑固な咳嗽と発熱を主症状に発病し、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。
HIVは一生付き合っていく慢性疾患
HIV(ヒト免疫不全ウィルス)とは、AIDS(エイズ)つまり、後天性免疫不全症候群の原因となるウィルスのことです。
かつて、AIDSは100%死に至る危険な病気でしたが、治療薬や治療法の進歩により、死亡者数は飛躍的に減少し、最近では、治療しながら病気と生涯付き合う、慢性疾患に変化しています。
日本の新たなHIV感染者数、あるいはAIDS発病者数は、この数年横ばい状態ですが、感染に気づかずAIDSを発病して、初めてHIV感染が見つかる、つまり発見が遅いと言うことがよくあります。
まずHIVにかからないこと!
かかっているかもしれないなら、早期に発見、治療を受けること!
そのためには、感染予防の対策をとることです。
感染が疑わしい場合は、早く血液検査を受けることが大切です。
梅毒は世界中で急激に増加
また、妊娠中に感染した場合、胎児に感染が及び、発育発達上重大な障害が発生する場合があります。
トレポネーマに感染すると、3〜6週間の潜伏期を経て、感染した部位に硬く痛みのないしこりや潰瘍ができますが、無治療でも一旦治ったかのようになります。
しかし、やがてトレポネーマは全身に広がり、手のひらや足の裏などに赤い発疹が現れたり、だるさや発熱などの症状が現れたりします。
無治療でも、再び治ったかのように治まりますが、やがて神経や心臓血管系の重大な障害が現れ、死に至ります。
東京では2014年以降急激に患者数が増えており、20〜40歳代の男女、特に女性は20歳代の患者の増加が目立ちます。
梅毒の増加傾向は世界的な現象です。
不特定多数との性行為を控え必ずコンドームを使用するようにしましょう!
気になる症状があるときはできるだけ早く検査を受けることが大切です。
まとめ
今回は、常日頃から気を付けておきたい感染症を7つ、ピックアップしました!
いたるところにこういった菌は存在しています。
やはり予防となると、ワクチン接種が一番有効ですね!
健康に生きていくためには、こういった感染症を知っておくと、予防にもなり感染する確率を下げることが可能です。
ここでは紹介していませんが、風邪やインフルエンザもウイルスから発病する病気です。
こういった病気にかからないように、日ごろから予防をしましょう♪
ここまで読んで頂きありがとうございました!
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